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だいぶうっかりしてました。
昨日思い出したのですがいやぁ本日ホワイトデーじゃん。
うっかりうっかり。
なんか話考えるつもりだったのになぁ。
って事で昨日会社で考えてたんですよね。
今ひとつ納得がいかない。

うーむ。
定番でお返しするか。
と熟考の末とりあえず定番で書いてみることにします。

サイトへのアップはまた今度ね




WD


『先月のお礼を致したく思います。よろしければ今月14日の19時。私のためにお時間をくださいませんか?』

そんな手紙が・・・・


「「「届いたっっっ」」」
「届いたわ」

少年探偵団全員の下へと届いた(笑)




「先月のお礼っていうのはやはりコナン君を説得した僕たちの苦労をKIDはご存知だったということですね」
「歩美と哀ちゃんでチョコレートも選んだしね♪」
「そうね」
「俺がチョコ売り場までコナンのやつを引っ張ってったしな」

その4人の功績(笑)を称えてのKID様からのご指名。
いやはや何ともアフターフォローが完璧な御仁である。
ちなみにその加害者・・・もといチョコをKID様へと差し上げた張本人さまは貰ったその日にその手紙を握りつぶした←その後当然破って捨てた

「・・・・・・・あいつ。俺が来ないこと見越してやがったな」

先月あれだけ苛めたのだ、ホワイトデーなんぞ仕返しに決まっている。
コナンは初めから行く気はさらっさら無かった。

そう、

「当然、コナン君も行きますよね」
「どこで待ち合わせしよっかー?」
「どうせならうちで夜ご飯食べて博士の車で皆で行きましょ。その方が夜道を歩く危険が少ないわ」
「焼肉かうな重希望って博士に言っといてくれよな灰原っっ」
「はいはい」


何で彼らはこんなにもKIDに協力的なのだろうか。
涙が出てくるぞ俺は。

コナンに逃げ道はひとかけらも残されていなかったのである。




先月と同じ場所に。
KIDは優雅に舞い降りた。
本日は当然のように子供たちが勢ぞろい。
そして先月と同じように車の中に阿笠博士が待機中。

「今宵は突然のお呼び出しにお応えいただきありがとうございます」
わぁとKIDを嬉しそうに見つめていた子供達に向けシルクハットを腰にあて深く頭を下げてみせる怪盗紳士。


「どうかお受け取りください。」

パチリと指を鳴らせばポンッと可愛らしい音とともに子供たちの目の前に小さな箱がゆっくり振ってきた。

「すっげーーー。これどーなってんだ?」
「企業秘密ですよ」

それぞれ目の前に浮かぶ箱を手に取り仕掛けが無いか充分確かめ、満足すると。

「「「ありがとーございます」」」
良い子の挨拶。
それから
「あら。これロイズの。子供相手に中々いい物くれるわね。ありがたく頂くわ」
珍しく素直に灰原が。

それから

「名探偵にはもちろん、もーーちーーろーーんーー。この間お礼をさせていただかないといけませんからね。3倍返しですよ。はい、あーーん」

「・・・・・・・・・」

「おや?どうしました?」

胡散臭くて当然ながら差し出されたチョコに口をあけるはずも無い。
そんなコナンに不思議そうに首をかしげたKID。

(わざとらしいっっっ)

と思いつつも背後から突き刺さる3対の瞳がどんどん険悪になってくるのにコナンは気がついてしまった。
ああ、ここで拒否すれば明日どんな文句を言われるか。


そうかだからこいつは元太達もこの場に呼びやがったのか。

くっそーー。と思いつつKIDを見あげればニッと口許にいたずらっ子の笑みを浮かべてみせる。

「ま、私は貴方ほど酷くありませんから。この9つのチョコのうち1つだけ、選んでください。」
「・・・・・確率は?」
「2つだけ。はずれがあります。」
ニッコリと。

「俺ははずれなんか入れなかったぞ」
「ええ、ですが充分恐怖に陥れてくださったのでそちらのお礼もしたいのですよ私は」
「・・・」
ふ。そうだよな。忘れるわきゃねぇよな。
「ご安心を。貴方の体に害をなすものではありませんから」
「何が入ってるんだ?」
「先日そちらのドクターから譲り受けた品です」
「・・・・・はーーいーーばーーらぁぁぁ。何渡しやがったっっ」

慌てて振り返ればこれまた動揺は全くみせないふてぶてしい笑顔の灰原哀。

「あら。大した物じゃないわよ。ただの貴方の体に悪影響が出ないように作成した『媚薬』よ」

ただのじゃねぇよーーーー。こえーーってそれーーーーーーー。
しかもなんでそれをこいつに渡すんだぁぁぁぁぁ。

「楽しいじゃない」

楽しくねーーーっっっ


「はいどうぞ」
「くっっっっ」


だらだらと冷や汗を流しながら9つのチョコを睨みつける。
どれも同じに見えた。
しかし

うっかり・・運悪く引いてしまったら・・・。
俺はお持ち帰りか?
そうなのか?

嫌だぁぁぁぁぁ。


ぐるぐる回るコナンの表情をじっくり眺め終えた怪盗KIDは内心ぶぶっっと噴出しながらそろそろかな、と提案を口にした。

「名探偵。1つ妥協案をだしましょう」
「え?」
「ここに名探偵の口付けをくださればはずれを教えてさしあげます」
「・・・・・」

自分の唇をさしてみせるKIDにコナンは眉をしかめた。
KIDからされたことはあったが自分から、というのは未だかつて無い。



「えーっと・・・僕たち先に車に戻ってましょうか?」
さすがにお邪魔ですよね、と子供らしからぬ気をまわす光彦。
それにKIDは微笑んでみせ

「名探偵は私がご自宅までお送りいたしますからお先にお帰りいただけますか?明日も学校ですから夜更かしするとお辛いでしょう?」

それに子供たちは頷いて

「じゃあKID。ありがとな。それからコナンまた明日なー」
などと暢気に子供たちは去ってゆく。

「お気をつけてお帰りくださいね。今日はここまで来てくださってありがとうございました、探偵団の皆さん」

軽く手を振られ、振り返し。

それを呆然と見送ってしまったコナンは彼らが視界から消えた瞬間KIDの腕の中に包まれていた。


「うわっっっておいっっっKID?」
「はずれを引きたくないのでしょう?私はそれでも本当はいいのですけどね、無理矢理は本意ではありませんし」
「むーー。」
さぁどうぞ。
とキスをねだる怪盗にコナンはほとほと困り果てた。


嫌なわけでは無い。
実は。
でも・・・照れくさい。

「目ぇ瞑ってろ」
「はいっ」

軽い、羽のような口付けを落とし、ぱっと離れたコナン。
ゆっくり目を開いてみせればそっぽ向いたその顔は真っ赤だし、KID自身も

(あ、やべーまじで嬉しいかも・・)
赤くなる顔を抑えられなかった。

「は・・はずれさっさと取り除けよ」
「ああ、最初からそんなもの入れてませんよ」
「・・・・はっっっ!?」
「貴方と同じです。ちょっと苛めてみたかっただけ。でも、WDなのに私のほうが頂いてしまったようですね」

照れくさそうに笑って見せたKIDに
ばぁろーと呟きつつもコナンは拗ねたようにチョコをひったくる。


「寒いから帰るぜ」
「ええ。風邪でも引かれたら大変ですからね」

フワリと白いマントで包み込みカシャンと一瞬で組み立てられたハングライダーで空へと舞う。


「名探偵」
「ん?」
「大好きですよ」
「・・・・・ばぁろ。知ってるよ」


呟かれた言葉はなんだかとても可愛らしくてKIDの笑みを深くするのだった。






すげー甘いっっ甘かったっっ砂が今ならいくらでも吐けるぞうっっ

KID勝利って感じっすか?
でも惚れたもん負けって気がしないでもないような・・。
くそうなんで甘くなってんだーーーー。
予定では甘かったけど、こんなに甘くなるつもりはなかったんだーー


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